バスケットボール指導雑感

大阪市内で、ミニバス指導をしているJBA公認コーチのメモのような日誌のような雑感です。

ディフェンス練習

練習を見出してまだ3週間ですが25日にまとまった練習試合があります。

一日かけて5チームくらいが行うものです。

 

子どもたちのどのようなことができるのかを見極めるのに少しかかりましたが、まだまだ伸びしろばかり。

先程の練習試合だけに特化した練習を行いましたが、時間があまりにも足りないので、更に特化してディフェンスの基礎と、セットオフェンスの2つくらい。

ディフェンスは一線目、二線目、三線目の正しいポジションが取れていません。

少しずつ練習するしかないのですが、誰がヘルプに行くのかが、チームの共通認識としてないので、一線目が崩されると全てが崩されるイメージです。

位置取りだけの練習はしましたが、実践ではまだまだ崩されると思います。

 

オフェンスは、ハイ・ローとウイング、エルボーのスクリーンと、バックドアだけタイミング練習をしました。

もともと、複数で攻撃する練習をしていないので、動きそのものは理解できても、タイミングが良くなく、ディフェンスに対応されることが多かったです。

オフェンスの2手先をチームの共通認識とすることから、始めないといけないと思いました。

 

さわりだけの練習で反復練習ができていないので、なかなか実践につながるのは難しいなと思います。

 

ワンハンドシュート

縁あって、違うチームから声をかけていただき。

U15のチームを指導することとなりました。

以前までのミニバスとは少し筋力なども違うので、できることのレベルは少し難しくできそうですが、そこに行き着くまでの基本は、どの年齢でも同じなので、しっかりと土台づくりができるように、練習メニューを考えたいと思います。

 

ある程度基本はできていますよ。と聞いていたのですが、2回練習を見ていて思ったのは、シュートフォームについてあまりしっかりと練習をしていないのだな。ということです。

ミドルシュートエリアでも、両手を使ってしまったり、フォロースルーを全然意識していなかったり。

そもそも、「正しい」シュートフォームを知らないので、自分が間違っているのか、正しいのかさえわからないまま、数を投げることだけをしているので、「良くないフォームが身について」しまっています。

 

ディップ〜シュートテーブル〜フォロースルー

を、しっかりと身につくまで、繰り返し繰り返し、練習をしていこうと思います。

新しいホイッスル

以前から使っているドルフィンもずいぶんと時間が経過するので、予備として新しくホイッスルを購入しました。


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モルテンから出ている、ブラッツァ。

レビューを見るとキレのある音というように書いてあります。

届くまで想像することができていなかったのですが、まさにそういう感じです。

説明書にも書いてあるのですが、強い音が出るように設計されているので、吹き込む息が弱いと音がなりません。

強く短く。息を一気に吹き出すように。

そうすることにより、キレのある強い音色が出ます。

持っているドルフィンと比較すると、やや低音のように聞こえます。

似ているようにも思えますが、隣のコートで鳴るドルフィンとは、聞き分けができるくらい音が異なります。

少し高かったのですが、材質も含めて簡易ではなく重厚感があります。決して重いという意味ではありません。

 

利点の一つとして、審判をしているときの心理状態が、少し落ち着いて見れると思っています。しっかりはっきりとホイッスルを吹くので、自信を持って吹かなければ音が出ません。そういう意識を持ってゲームを見るので、集中力が違ってきます。

また、強く大きな音が必然的に出ることになるので、プレイヤーに対する納得感があるのも効果としてあると思います。

 

そのためにもしっかりと審判技術を磨いて、選手からも観客からも信頼感を持ってもらえるように。また、プレイヤーの怪我の抑制になるように。

全てにおいて満点がつけられる審判ばかりではないこともあるのですが、しっかりと精進していこうと思います。

 

 

今年度の最終練習日

今年度最後の練習日は、少しアップをしてからゲーム形式で楽しみました。

卒業する6年生対5年生以下で、5対5です。

 

体格的なものもありますが、さすが6年生達は動きも連携もシュート率も比較にならないくらい差があります。

 

一年前は少し頼りない感じだったのですがこの一年の経験で上達したんだなと、改めて思います。

もちろん、まだまだできないことも多々ありますが、少しずつ難しい技術も習得して、ディフェンスの位置取りから状況判断も、できるようになってきました。

 

指導する立場の人間として、やはり、以前できなかったことが、少しずつできるようになる。ということは嬉しく思います。反面、もっとできたかも。違うアプローチもあったかも。など、思い返すと満点ではないこともあるな。と。

 

学校という特性上、メンバーは少しずつ入れ替わりがありますが、歴史として紡がれていくこともあり。次の世代につながることが、途切れずに続けることが、とても大切なのだなと、改めて考えることでもありました。

FIBAW杯予選 対カタール

日本 − カタール

54% − 39%(2P)

33% − 19%(3P)

73% − 70%(フリースロー

25 − 11(アシスト)

49 − 26(リバウンド)

10 − 14(ターンオーバー)

3 − 2(ブロック)

10 − 5(スティール)

 

2月25日(日本時間)に行われたFIBAワールドカップ予選のスタッツを公式から転記したものです。

公式サイト

(公式サイトの表現が、ホームが右側に行ったり左側に行ったりするのはなぜでしょう?)

 

前半の入。少し重たい感じがしましたが、5分を過ぎたあたりから力が抜けたのか、とてもいい感じになってきたのが見ていてわかりました。

カタールのシュートが比較的落ちているので、しっかりとリバウンドを抑えファストブレイクにつなげるときはつなげる。ハーフコートではしっかりとパスを回しながらディフェンスを揺さぶり、アウトサイドからの3ポイントシュート。チームとしてリズムよくテンポよく。シュートまで持って行けているので、確率が良いのが見て取れます。あんなにもいい感じのリズムでシュートを放つと、気持ちいいでしょうね。

 

アウトサイドからとシュートがリズムよく放られているので、ディフェンスが広がったタイミングを逃さず、インサイドへのパス。ホントリズムが良いなと。

 

前半を17点差で折り返しますが、まだまだ油断するほどの実力差ではないと思っています。第3ピリオドで8点詰められ第4ピリオドを一桁点差で迎えるとまだまだわからない展開になります。カタールとしてもまだまだ諦める点数ではないです。

 

そんな不安を知ってか知らずか、後半の入もよく、点差を広げていきます。

第3ピリオドにはキャプテン篠山選手の24秒ブザービーター

動画はこちら

よく見ると、しっかりと狙っていることがわかります。

ファンブルをして慌てていますが、両肩がしっかりとリングに向き、右手で投げると体が開いてしまいそうなので、左手に持ち替えて、膝から頭までしっかりと体幹を保ち、放物線のベクトル上に押し投げて、スナップもしっかりときいています。

もちろん、入ったのは偶然かもしれませんが、今できることはすべてやり尽くした上での結果なのだと思います。

 

あとは、ベンドラメ礼生選手。高校生のときに見て、すごい上手だなと思い、密かに応援しています。終盤に出場機会がありどんなプレーをしてくれるかな。と注目していました。思い切ったプレーをしてほしいと思っていた矢先に、右ウイングかなり後方、距離にして8メートルくらい?からのシュート。惜しくも外れましたが、思い切ったプレーができたようで、よかったなと。

その後3ポイントシュートをしっかりと決めて。勝利に貢献していました。

 

この勝利で2019年8月から開催されるワールドカップ北京市)への出場を決めました。長い長い低迷期からやっと少し、這い上がれたのではないでしょうか。

FIBAW杯予選 対イラン

イラン − 日本

50% − 64%(2P)

27% − 50%(3P)

79% − 85%(フリースロー

17 − 18(アシスト)

45 − 29(リバウンド)

4 − 5(ターンオーバー)

0 − 2(ブロック)

3 − 3(スティール)

 

2月22日(日本時間)に行われたFIBAワールドカップ予選のスタッツを公式から転記したものです。

イラン v 日本 boxscore - FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選 2019 - 21 2月 - FIBA.basketball

 

試合を見ていて、序盤から珍しくシュートタッチが良いなと。体制が崩されていてもリングの中に吸い込まれるし、動きの中からシュートに持って行けていることが、安定感につながっていると感じました。

 

前半を終わって少し心配なことがありました。前半のシュート率は7割を超えていました。これはとても不安材料だと。

シュート率は、試合が終わると50%〜56%くらいに落ち着くことが一般的で。そう思うと、前半が7割ということは後半は4割台に落ちることも想定されます。体力的筋力的に後半はシュート率が落ちてもおかしくないからです。セレクションもうまく作れるかどうか。

過去の日本代表や実業団時代を見ていると、両手を上げて喜べる前半終了ではなかったです。無理なセレクションからディフェンスリバウンド、ファストブレイクが連続して取られると、あっという間に主導権が渡ってしまうのが、バスケットボールの楽しさであり難しさでもあります。

 

そういった心配をよそに、後半も良い形と流れでプレーをしていたのは、やはりプロリーグ(Bリーグ)の良さが出てきているのではないかと思っています。

 

後半では6点差に迫られたあたりが、一番波に乗れていなかったと思っています。ここで、4点差にされるか、8点差にできるかは、非常に大きなターニングポイントとなっていて、そこをモノにできたのが、勝利に結びついたのだと思います。

 

自力出場まであと1勝です。

頑張ってほしいです。

 

シュート練習

フリースロー練習をしました。

少しストレスを高くしたかったので、入るとプラス1ポイント。外すとマイナス1ポイント。10ポイント行けば終わり。という練習です。

フリースローよりも近い距離は、それなりに入るようになってきていたのですが、フリースローの距離になると、少し力加減が難しくなるようで、精度が落ちてきます。最低限二本に一本決めないとポイントが下がっていきます。良い時の感覚を継続して、同じように反復するということが、とても大切です。

6年生全員に一人ずつ練習をしました。

 

やり始める前は、もっと手こずると思っていましたが、何人かはサラッとクリアすることができました。シュートの精度をしっかりと上げると、プレイヤーとしてのプレーの幅がとても広がるので、しっかりと身に着けてほしいスキルです。

 

どうしても、手や腕で投げようとするのを、しっかりと下半身を使って、前ではなく、「下から上」のリズムをしっかりと意識することが大切です。下から上。

ボールの重心をしっかりとしたから支えるために、シュートテーブルを指先で感じながら、投げるというよりも、転がし放るイメージで。ベクトルをあわせて。きれいにシュートが打てたときはとてもきれいなアーチが描かれます。

(文字ではなかなか伝えられないですね。)

 

次はウイングからの1対1の基本をします。